香りの奥に
いにしえの風景をみる
香道とは
香道とは一定の作法に基づいて香木を焚き、
その香りを鑑賞して楽しむ日本独自の伝統芸道です。
茶道や華道と同時期の、室町時代、東山文化の頃に作法体系が成立しました。
そして、公家の三條西実隆を祖とする「御家流」、
武家の志野宗信を祖をする「志野流」の二つの流派が誕生しました。
御家流は平安時代の貴族や公家たちがおこなっていた和歌や香遊びを原点としています。
一方の志野流は武家の中で培われた流派であるため、
香道を通して礼儀や作法を身につけ精神鍛錬することを重視しています。
現代の香道は和歌や物語文学を主題とした【組香】が主流です。
いくつかの香木が焚かれ香りを聞き分けますが、
優劣を競うだけではなくあくまでも香りで表現された主題を鑑賞し
その世界を味わうのが目的です。
代表的な組香には物語をテーマにした「源氏香」「伊勢物語香」
七夕のような行事をテーマにした「七夕香」「星合香」
古今和歌集など和歌をテーマにしたものなど
興味深い組香が多数あります。
香道の楽しみ方は人それぞれです。
茶道や書道、和歌などあらゆるお稽古に精通されてから香道にたどり着かれた方
源氏物語などの文学がお好きで始められる方
ただただ日本の文化が好きで始められる方
皆様それぞれの世界を深めていくことができるのが香道の世界です。
香聚会
御家流香聚会では、堀井暁蓉先生指導のもと、香道の世界を楽しんでおります。
季節や行事をテーマにした組香から、暁蓉先生考案の難易度の高い組香、
また源氏物語平家物語への考察も深めたうえでの組香など毎回のテーマから、
香りを楽しむ以外にもその世界をじっくり深めることができる内容のお稽古となっております。
毎回お香席のあとには、お茶をいただきながら皆様と交流する時間も作っております。
お稽古場所は奈良サロン、山田松香木店、名古屋教室、芦屋教室、法住寺教室
その他不定期で、夙川での体験教室などございます。